2001年に発表され、製品の環境負荷を評価する環境製品宣言を採用したアルペール初のプロダクトとなったCatifa 53は、外部との技術提携で素材を革新し、循環型ものづくり時代に向けて刷新されました。その代表作となるCatifa Carta は、製造時に出る不要な細材やチップなどから作られた革新的素材、ペーパーシェル(PaperShell)で再設計され、そのユニークな2曲面シェルが製品の独特なシルエットに不可欠な強度と座り心地の良さを可能にしています。この種のプロダクトとしては初の画期的イノベーションであるペーパーシェルは、CO2を吸収するという樹木の特性を生かすことで環境に及ぼす影響を劇的に軽減しています。 製品寿命の終わりには、土壌改良材にもなるバイオ炭に還元され、吸収されたCO2 を土壌に閉じ込め、大気中への放出を減らします。オリジナルの美しいフォルムとスタイルを維持しつつ、サステナブルプロダクトとしての先端的な基準を打ち立てます。
紙由来の新素材からなる2曲面シェルを備えた Catifa Carta は、循環型ものづくりへの新たなフェーズに向けての新ビジョンを提示するものです。ペーパーシェル素材は、高度な科学的研究の結果として生まれ、その革新的プロセスを製品に応用し、気候変動課題に挑戦した当社の取り組みはデザイン業界初です。同製品 は 2 色展開、3 種類のベースからお選びいただけます。 シェルカラーはコーヒーとグラファイト、ベースはスチールベース4本脚 (ブラック)、スチールスレッドベース (ブラックとラスト)、アルミトレスルベース (キャスター有無)。 さらにオプションのクッションと取り外し可能なカバーを使用することでさらなる座り心地と色彩を追加できます。また、製品寿命後は完全分解が可能で、廃棄ではなく効率的に回収して新たな価値に変換する方法にも現在取り組んでいます。
アルペールの CEOであるロバート・モンティは次のようにコメントしています:
「当社のサステナブルデザインへの取り組みは、2005年に始動しました。2001 年にリエヴォレ・アルテール・モリーナによってデザインされた当社のアイコン的プロダクト、Catifa 53 は、今年、革新的技術によって刷新され、ここに発表できることを大変嬉しく思います。画期的素材であるペーパーシェルで作られた同チェアは、今日の気候変動課題に対する当社の揺るぎない取り組みの証であり、これからの持続可能な未来を築くための重要な一歩でもあります。 私たちにとって、PaperShell などの専門企業と技術提携して製品開発を進めることは、今日の急速に変化し続けるビジネス環境の中で競争優位性を維持し続けるために非常に重要であること、そして、最先端素材の利用と考え抜かれた設計プロセスを実践することで、業界内に前向きな変化をもたらし、責任あるビジネス慣行を確立できるものと当社は考えます。今回の発表は、業界の先頭に立って模範を示すという当社の変わらぬ企業姿勢と、メーカーとしてつくる責任はまさに最先端のものづくりと同義であることを証明しています。」