Aom
Design by Jean-Marie Massaud, 2026
Aomは、「座る」の意味を引き算の美学に沿って現代風に解釈し直した、ソファーとアームチ
ェアのコレクションです。無駄を省いて品質を高め、軽量化により汎用性を広げました。引き
算の美学には、責任も伴います。原料や構造へ本質的にアプローチすることにより、柔らかな
印象を引きだし、サステナビリティをそのデザインにおいて欠かすことのできない要素へと昇
華させました。必要最低限のニーズを満たしながらも型破りなAomは、その軽さゆえに使いや
すく、そして動かしやすいため、ラウンジからロビー、待合スペースからテラスや屋外まで、
そのままの姿でどんな場面にも無理なくフィットします。
Aomのサステナビリティは、まずその構造にも見られます。素材は耐久性と復元可能性を基準
に選ばれており、一方で部品の数は最小限のため、組み立ても簡単で分かりやすいものとなっ
ています。本コレクションは、2つの部品だけで構成されています。軽量で耐久性のある発泡
ポリプロピレン(EPP)の構造部に、優れた弾力性、通気性、そして耐水性を特徴とし上質な快
適さを生み出す、100%リサイクル可能なポリエステルエラストマーであるブレスエアー®の座
面部。業界では異例の組み合わせにより、ポリウレタン完全不使用が実現しました。この素材
をリサイクルするうえでの問題を考慮すると、これは素晴らしい一歩です。このアプローチは
循環型の設計理論をサポートするうえ、実用性でも優れたものです。直感的に組み立てと解体
ができ、接着剤不使用、部品は簡単に分解可能で、製品がその役割を終えた後も、より再利用
がしやすくなります。部品の素材を統一することで、プロダクトのライフサイクル管理におい
ても、その複雑な工程が簡易化されることにつながります。
同じ素材を組み合わせることで、特徴的な軽さが実現します。Aomは、その基礎を支える構造
のおかげで、丈夫さもそのままに、扱いやすくなりました。ソファーは1人掛け、2人掛け、3
人掛けバージョンで展開。軽量になったため移動や再構成がしやすく、特にラウンジや待合エ
リア、交流や接待場所、教育現場などの共有スペースにぴったりです。屋内外を問わずお使い
いただけるよう設計されていますので、Aomは屋外にも自然に馴染みます。構造部に組み込ま
れた排水部と通気性の良い座面素材のおかげで、水に濡れてもすぐに乾きます。コレクション
を一貫して特徴づける本質的かつ循環的なアプローチに従い、プロダクトがその役割を終えた
場合でも、最大約80%のリサイクル可能率を実現しています。