EeStairs社がオランダのベバウェイクにある建設・インフラ会社BUKO社のオフィスのために作ったフィーチャー階段は一風変わっていました。踏み板と立ち上がり板が2つの人格を持っていると言ってもいいでしょう。階段の片側の2段分の立ち上がり板はコンクリートのように見えますが、反対側の踏み板は黒くパテ加工されたスチールです。
設計を担当したDITTオフィスメーカーズは、当初、完全なコンクリート製の階段を希望していましたが、それでは建物の構造上、重すぎて耐えられません。そこで、社内のエンジニアと素材の専門家がDITTをサポートし、コンクリートよりも軽量なスチール製の階段の詳細設計を行いました。
ダブルステップには耐久性のある粉体塗装を施し、RAL色はまるで磨かれたコンクリートのように見えます。また、滑らかな「コンクリート」と焼けたスチールの組み合わせは、階段の基部にある手摺りと斜めの柱で形成されたダイナミックなスチールの「矢じり」との関係で、とてもよく映えます。
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